ご希望があったのと
私が現在に至るまでを細かく書いてみようと思います。
シリーズです(笑)
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小学4年生になる春。
京都から北海道へ移住した先の家に、そのかたは居ました。
*怒った神様と、僧侶さんとの出会い*
引っ越し当初から、不思議に思っていたのは
何故か引っ越した先の家に、神棚が祀られたままということ。
家は借家で、以前は、大家さんが住んでいたらしいのですが
引っ越すときに、大家さんは神棚を外さなかった。
手を合わせることもなく榊を置くこともない。
年末にだけ、神棚の掃除に、大家さんがやってきて、お供えをする。
そんな状態が、毎年続いていました。
私が中学3年生の年末でした。
珍しく、大家さんも都合がつかず、掃除にこられない。
すると埃を被った神棚を見かねた母が
「埃を被ったまま、年越しっていうのもねぇ~」
と徐に、掃除を始めた。
綺麗になった神棚を見て満足した母でしたが
異変は次の日から起きました。
神棚は本来、祀った一族以外は、触ってはいけないものです。
それを私の家族は、当時誰も、知らなかった。
掃除とはいえ、余所者に触られたので、神棚の神様が、怒ってしまったんです。
最初は気づいていなかったけれど、家鳴りのようなラップ音が酷くなり
家の中に、見えない人の気配がするようになった。
しかし当時は、相手が誰かを知る、能力はなかったため
また、何かが家に入ってきたのだと思っていました。
母は霊感とは縁がなく
被害は年子の兄に大きく出ました。
「夜、皆が寝静まると部屋の空気が変わる。金縛りが酷い。最近は寝不足」
といった兄。
いつから?と聞き返すと
1ヶ月は経ってるけど…と。
2月中旬。
正確には、異変が始まって、1ヶ月間半。
部屋の入り口から
黒い大きな、モヤモヤしたものが入ってきて
兄に覆い被さる。
金縛りで、睡眠時間は明け方の3時間くらいだけだといいます。
そこで兄様。
やはり私に聞いていました。
「お前、なんもないん?(何も変化ないの?)」
当時から、霊感の自覚はあったものの
性質の悪いものは、怖いので信じたくなくて、気のせいだと思い込むようにしてました。
愛美
「え~と、家に知らん人が増えた。それから視線がすごい(ー_ー;)」
兄に答えると
「あんたもか!なんでもっと早く言わへんの!」
と少し怒る母様。
「そんなんいうても、出てってとお願いしても、出ていかへんし。
寝顔の数㎝横には視線あるし。
珍しく長居してるし。
これどうしょうもない思って…(..)
しかも、今まで感じたことないくらい、手強い人やで」
毎晩
兄の部屋に入ってから暫くすると、私の部屋に移動してきて
高さが150㎝くらいの、ハイベッドに寝ていた、私の真横に立って、延々と顔を見ていた。
その視線は、明らかに怒気が含まれていて
心の中で、辞めるようにお願いしても、お経を唱えても全く動いてくれませんでした。
(今思えば当然)
母
「とにかく、何とかしてくれる人おらんか、探さんとなぁ」
とは言うものの
実はこの「何とかしてくれる人探し」から
ご縁ができるまで1年近くかかりました。
そりゃ、神様が怒ってしまったんですから
なかなか、ご縁は繋いでもらえません。
そんな生活の中、ようやく母様の職場の人伝てに、探し当て
僧侶さんが、家に来てくれると連絡があり
連絡がとれて、3日としないうちに、来ていただけました。
齢は、40代後半の僧侶さん。
(何をしたかは秘密です。出身が関西の方でした)
全てが終わったあとに
母様に言いました。
僧侶さん
「神棚触ったのは、母さんか?神さん、えらい怒ってたで」
愛美
(何も言うてないのに神棚触ったの知ってる?!)
僧侶さん
「あとー、お婆ちゃん一人いたよ。腰曲がったお婆ちゃん。娘ちゃん感じ取ってたやろ?」
愛美
「はい」
(うーん、バレバレやな。本物の人やな、僧侶さん←凄く失礼)
母
「大家さん来れないから、掃除しよう思いましてね」
僧侶さん
「こりゃ大家さんが、祀った神さんやから、大家さん以外はアカンよ。
まぁー、ほんでも普通は、大家さんが持って出るべき物やからなぁ。
電話して、外してもらい。
この1年、大家さんとも連絡がとれへんかったやろ?
これからは繋がるようにしとくからなー」
母
「わかりました」
僧侶さん
「ほな、帰りますわ」
母
「謝礼金を」
僧侶さん
「あぁー、いらんいらん。ちょっとお世話しただけや。身内みたいなもんやし。
普段は、なかなか予定が空かへんのやけど
数日前から、急に予定のキャンセルが続いてなぁ。
ここにくる流れに、変えられたみたいや。
それより、娘ちゃん。
あんたとは、いつかまた逢うやろうなぁ。
それじゃ、失礼します」
と言って帰った僧侶さん。
ちょっと、お世話しましたって、レベルではなかったです。
それより、また逢うやろうな。。ってどういうこと?
と疑問だけが私に残りました。
後日。
全く連絡のつかなかった大家さんと、約1年ぶりに連絡がとれました。
きっと、僧侶さんが何かしたんでしょう。
神棚は、地元で1番大きな神社の、神主さんに、きていただき
無事に外され、処理をしてもらうことができました。
この1件から約10年後。
私はこの、僧侶さんの奥様である”尼僧先生”と逢うことになります。
続く!