現在に至るまでを細かく書いたシリーズもの。
不思議体験やいかに!
(この辺から、過去と現在が一気にリンクしていきます)
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母さん!お願い!早く帰ってきて!
そう心の中でお願いした瞬間。
母
「ただいまー!」
と玄関から、母の声がしました。
* 北海道最後に住んだ家にいた男③ *
驚くほどタイミングよく
ガチャリと、リビングのドアを開けて、入ってきた母。
母
「あんた、、息子抱き締めて何してるん?」
愛美
「お、お母さーん」
本当ならば、14時まで仕事だったのに、”暇だから帰っていいよ”の上司からの言葉で
1時間30分も、早く帰ってこられたとのこと。
愛美
「たすかった…」
母
「はぁ?あんた何言うてんの??」
私は母に、内覧のときに見えていた事
そして母様が帰ってくるまでのことを話しました。
案の定。
「何で解ってて契約したんやな!」と怒られましたが
グズグスしていても仕方がないので、中学生のとき同様
→怒った神様と、僧侶さんとの出会いを参照。
祓ってくれる人を、捜すことになりました。
旦那ちゃんにも事情を話さないとダメだね、なんて母と話していたときです。
”~♪~♪~”
母の携帯が、鳴りました。
表示を見ると”祖母(母方の)”
母
「なんとまぁ~、タイミングのいい電話ですこと。。もしもし?」
着信を取った母は、祖母と世間話をしたあと
家に、焼死体の男が、いることを話し
お祓いできる人を、捜してくれないかと頼んでいました。
私の母方の血筋は、母と、祖母だけが、私の能力を知っています。
偶然か必然か、因果関係があるのかどうか、謎ですが
母方の祖母の一族は、三重県の伊勢市。
それも伊勢神宮内宮に、程近い場所に古くから住む一族です。
そういった場所に、住む一族は、やはり信仰に熱いです。
私は、1月に伊勢神宮に、呼ばれ、詣っています。
ちなみに、祖母は嫁いでから、ずっと京都府民で
この電話の時も、京都府内に住んでいました。
京都府内でも、京都市内でも、いいから、霊能力者を捜してほしいと、祖母に頼んだのです。
すると祖母は、知り合いにつてがあるから、とアッサリOKしてくれました。
更には、わたし専用の、白檀の数珠を、造って郵送までしてくれると・・・。
電話が終わると、今度は母が
「怒った神様と僧侶さんとの出会い」でお世話になった僧侶さんに
再び連絡がとれないか、知り合いに頼んでくれました。
私は、あの有名な
「宗○子」先生に連絡を取ろうとしていました。
各々が、誰と繋がれるか解らないので、複線を張ったのです。
その日の深夜。
旦那ちゃんの帰宅は、深夜0時が平均的だったので、帰ってきたら話をしようと、布団に寝転んでいました。
実は旦那ちゃんも、何となく霊感がある人で
旦那ちゃんの実家も、大概いろんなものが、出てくる家でした。
午後の11時30分頃だったでしょうか。
母も、私も、息子も、布団に入り、ウトウトし始めると、玄関のドアが開く音が聞こえ
誰かが、廊下からリビングに入ってきました。
愛美
(あ、旦那ちゃんが帰ってきた!起きて話しよう!)
そう思い、身体を起こそうとしましたが、何かが違う。
愛美
(入ってきたけど、旦那ちゃん、じゃ、ない?
旦那ちゃんなら、スーツを脱ぐために、リビングから真っ直ぐ寝室に来るし、何よりテーブルに車の鍵を置く音が聞こえない)
予感は的中。
リビングに入ってきたのは
あの焼死体の男。
しばらくリビングにいたかと思うと
私と息子のいる、寝室のドアを、開けたのです!
ドアは、リビングからは、押し扉で、ドアノブを回さないと、入ってこられません。
愛美
(…う、嘘やろ…ドアが開いた。誰もおらん…入ってきよったな!)
カーペットを、敷いているにも関わらず、ヒタヒタと足音が聞こえ
私の布団の横で、止まりました。
一瞬、小さな風が起こったかと思うと、またもや私の顔を覗き込みます。
愛美
(般若心経を唱えるか、それとも九字を切るか)
そう考えていると、男は静かに寝室を出ていきました。
愛美
(何もしよらん。助かった、旦那ちゃん、まだやろか)
旦那
「ただいま~」
小さな声で旦那ちゃんがリビングに入ってきました。
愛美
(旦那ちゃん!帰ってきた!今度は本物や!)
急いで寝ている息子を抱き上げ、リビングに出ていきました。
愛美
「旦那ちゃん!聞いて!あんな~」
昼間の出来事、霊能力者さんを探すことを、旦那ちゃんに話しました。
一回り年上だった旦那ちゃん。
黙って話を聞いてくれました。
事情は解ったと承諾してくれ、母さんの寝室は、焼死体の男と同じ部屋で、大丈夫なのかと心配してくれました。
翌朝。
ご飯を食べるのに、顔を合わせた4人。
母はいきなり言いました。
母
「昨晩、身体を踏まれた。玄関のドアが、開く音がして、旦那くんが帰ってきたと思ってたら、踏まれた。そのあと寝られへんかったわ~!」
なんと!
霊感の無い母が、ベッドで寝ていたら踏まれた!?
これは益々急いで解決しなくては!
ここから、怖いぐらいの数奇の運命が始まります!
続く!