現在に至るまでを細かく書いたシリーズもの。
坂本の不思議体験やいかに!
(京都編)
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ビジネスホテルに入り
謎の視線を無視し
更にゴロゴロと寛いだあと
徒歩圏内にあった
陰陽師、安倍晴明を祀る
「晴明神社」に足を運びました。
《陰陽師 安倍晴明》
私にとって
晴明神社は、実に10年ぶり。
(15歳のときに、参拝しています)
堀川通りから
(京都市内の通りの名前)
鳥居の下で一礼し
正道を避け歩きました。
愛美
「相変わらず空気がええ」
母は、思ってたよりも小さい神社なんやね
と呟いていました。
(母と息子は、この時、初めて)
母
「お守り、買うといたら?」
愛美
「うんにゃ、ここのは必要ない。用があるのは境内と、その隣のご神木さん」
3人で参拝を済ませて、ご神木と対面。
合掌して心の中で話しかけました。
(ご無沙汰しております。
理由あって、京都に還ってきました。
これから、お力を、お借りしに来ることもあるかと思います。
よろしくお願い致します)
一礼して、挨拶を済ませたとき、ご神木から返事をいただいた気がしましたが
この頃の私は、まだ、樹と話すことに慣れていませんでしたし
同じような人が身近に居らず
自分の能力のことを聞くこともできず
疑心暗鬼な所がありました。
愛美
「ええところや。ホッとする。清廉潔白」
晴明神社は、私の拠り所の神社になりました。
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※晴明神社は
安倍晴明の邸宅の跡地。
今尚、彼が張った結界は活きていますし
それによって人間界と霊界の均衡が
保たれています。
現代の半端者が崩してはならないし
崩した後の、処置はできないでしょう。
どうか、触らずそのままにして、いただきたい。
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母
「清廉潔白。あんたの口から、そんな言葉が出るとはなぁ。
何もしてないのに、年々
力は強くなってるみたいやし」
愛美
「もう、20代後半やで。
我欲に走ってた10代後半の時とは違う。
とことん、ゲスな生き方をして
もう私利私欲に、やりたいこともない。
W先生も言うてたやろ?
人は、煩悩や試練が終わると
1枚ずつ、殻が剥がれて、中心(魂)だけが残るって。
だから、力が強まってきてるんちゃう?」
母
「確かに、あれやこれや言わなくなったな」
愛美
「地位も、金品も男遊びも飽きてるからな。
特別な贅沢は、自分には必要ない。
どこ行っても私は私。
家族食べさせるだけのお金と
知識欲・睡眠・食欲くらいやし。
睡眠欲は能力と同じくらい強くなってきてるから
そのうち死ぬんちゃう?
生きることにも興味ないけどな
母さんと、息子のためには生きるよ。
あー、でも人助けはしたいなぁ」
表の世界は、なんとも平和ボケやー。
私が死んだら、誰かに臓器提供してなー。
人間、遅かれ早かれ、いつか死ぬんやから
なりふり構わず
やりたいことはさっさと済ますのが1番やー。
おかげで、興味牽くものが0。
あ、堂々巡りやな。
他に、どっか行く?
無ければホテルに戻る?
聞くと
母からの返事は
ホテルに戻る。
だったので、近くの地下鉄駅で
京都市のマップを貰い
ビジネスホテルのベッドの上で
次の目的を決めるべく
話し合いを始めました。
→続く!